「愚かな金持ちのたとえ」ルカ12章13-34節

【どんな貪欲にも注意して、よく警戒しなさい!】
「群衆の中のひとりが、『先生。私と遺産を分けるように私の兄弟に話してくだ さい。』と言った。すると彼に言われた。『いったいだれが、わたしを あなた がたの裁判官や調停者に任命したのですか。』そして人々に言われた。『どんな 貪欲にも注意して、よく警戒しなさい。なぜなら、いくら豊かな 人でも、その 人のいのちは財産にあるのではないからです。』それから人々にたとえを話され た。『ある金持ちの畑が豊作であった。そこで彼は、心の 中でこう言いながら 考えた。「どうしよう。作物をたくわえておく場所がない。」そして言った。 「こうしよう。あの倉を取りこわして、もっと大きい のを建て、穀物や財産は みなそこにしまっておこう。そして、自分のたましいにこう言おう。『たましい よ。これから先何年分もいっぱい物がためられ た。さあ、安心して、食べて、 飲んで、楽しめ。』」 しかし神は彼に言われた。「愚か者。おまえのたましい は、今夜おまえから取り去られる。そうしたら、おまえが用意した物は、いった いだれのものになるの か。」自分のためにたくわえても、神の前に富まない者 はこのとおりです。』」ルカ福音書12章13-21節

イエスさまはこの箇所で、厳しい注意を私たちに与えておられます。
貪欲に対し注意し、よく警戒しなさいと教えておられます。
なぜならどんなに多くの財産を持っていても、財産そのものがいのちに貢献する ことはないからです。いや、貪欲に集めた財産は却っていのちを損なっ てしま う危険があります!

ただ注意しなければならないのは、お金は不必要だとか、財産をもってはならな いなど禁欲を勧めているのではありません。お金は大切であり、財産を 管理す ることは大切です。
ここでイエスさまが注意し、警戒するように言っているのは「貪欲」です!

イエスさまが注意している「貪欲」とは何でしょうか?
日本語では貪欲は「貪欲に知識を吸収する」など、良い意味にも使われています。
イエスさまが、聖書が注意している「貪欲」について知らなければなりません。

貪欲が私たちに与える悪影響について考えてみましょう。

@貪欲は人を愚かにする。

まず貪欲は人を神の御前に愚かにします。イエスさまは蔵を増設するほど穀物や 財産を集めた金持ちを「愚か者」と言われました。貪欲は価値判断を狂 わせてし まいます。
人生において本当に大切で価値あるものを見失わせてしまうのです。

どれほど多くの人が会社を大きくするため、お金を稼ぐために家族を犠牲にし、 自分の健康を犠牲にしているでしょう。家族も健康も一度損なってしま うと、 回復するのは大変です。貪欲は価値判断を狂わせ、本当の人生を貧しくさせます。

A貪欲は霊的な本質も見えなくさせる。

「いったいだれが、わたしをあなたがたの裁判官や調停者に任命したのですか。 (14節)」
とイエスさまが憤って答えられたように、貪欲は霊的な本質を見えなくさせます。
イエスさまは私たちを罪と、滅びに向かう世から救うために神が遣わされた救い 主です。
しかしこの男はイエスさまを、この世の中で、自分がさらにお金を得るために協 力させようとしているのです。貪欲は、神やキリストさえ自分のために 利用し ます。
貪欲は救いから私たちを遠ざけてしまい、霊的な盲目をもたらします。

B貪欲は私たちをさらに貧しくさせる。

貪欲は決して私たちの本当のいのちを豊かにすることはありません!
神から遠ざけ、神の真理を見えなくさせ、自分にとって本当に大切な家族、健 康、時間、生きる意味や目的を損なわせます。

あなたは今、自分の人生に満足し、感謝し、喜んでおられますか?
それとも、貧しさで苦しんでおられますか?
苦労しても苦労しても、一向に人生の苦しみから解放されない方いらっしゃいま すか?
また財産があり、人並み以上に物に囲まれながら、少しも人生に満足していない 方がいらっしゃるなら、解決はさらにお金を稼ぎ、物を持つことにはな いかも しれません。

キリストにあって貪欲から解放されること、それなしに充実した人生はあり得ま せん!

【貪欲とは一体何か?】

貪欲とは一体何なのでしょうか? 

「ですから、地上のからだの諸部分、すなわち、不品行、汚れ、情欲、悪い欲、 そしてむさぼりを殺してしまいなさい。このむさぼりが、そのまま偶像 礼拝な のです。」コロサイ3:5

むさぼり、即ち貪欲は偶像礼拝と同じ罪です。
貪欲とは、神と神のことばよりも、目に見える物、手で触れられる物、その象徴 であり、具体的な物でもある金を信頼することが貪欲の罪の始まりで す。
アダムとエバもサタンによって貪欲が引き起こされ、神のことばを破りました。
私たちも優先順位を間違わないようにしましょう。朝起きて、まず神との親しい 時間を持ち、神のことばを聞く習慣を身につけましょう。決して長い時 間でな くて結構です。
心を先ず神と神のことばに向け、聖霊とみことばに一日の導きを求めることが大 切です。

「あなたの隣人の家を欲しがってはならない。すなわち隣人の妻、あるいは、そ の男奴隷、女奴隷、牛、ろば、すべてあなたの隣人のものを、欲しがっ てはな らない。」出20:17

正当な手段では決して手に入らないものを欲しいと思うこと、それを手に入れよ うとすることは貪欲です。神のことばに背いて何かを手に入れようとす ること も貪欲です。

皆さんを責めるつもりで話しているのではありません!
貪欲は結局は私たちを貧しくし、惨めにし、霊的に盲目にしてしまう恐ろしく間 違った生き方なのです。

【貪欲から解放されるには、神の御前に富む】

貪欲の罪から解放されるにはどうすれば良いのでしょうか?
今日の聖書箇所を何度も読み返してください。主イエスが語られた真理のこと ば、光の中で自分の歩みを見直してください。主の教えは私たちを苦しめ るた めではなく、解放するためのものです。貪欲の道に偏っていることに気づいた ら、主の道に立ち返ることです。

主の道は何処にあるのでしょうか。決して禁欲にはないと思います。
お金を持ってはならない、使ってはならない!と禁欲には本当の解決はありません。
「〜するな!」には解決はありません。それは地上の人生を放棄することです。
それよりも積極的に「〜する!」に解放があると確信します。

@神の国のために積極的に生きる

お金は大切です!しかし、あなたの人生はお金と比べられないほど大切です!
あなたの人生はお金のためにあるのではありません、お金があなたの人生のため にある!
お金はあなたとあなたの周りにいる人々に仕えるためにあるのであり、あなたと あなたの周りの人々を仕えさせるためにあるのではありません。

イエスさまは野の鳥を見なさいと言われました。いったい誰が鳥を養っているのか?
野の百合は誰が美しく咲かせているのか?すべては天の父が養い、美しく装って いるのです。人は鳥や花よりもはるかに優れているとイエスさまは言っ ておら れらます。

栄華を極めたソロモンでさえ、花一つほどにも着飾っていなかったと驚くべき真 理を語っておられます。どんなにお金を掛けても、神が私たちをデザイ ンした ありのままの姿を超えて美しくすることは出来ないのです。

「何はともあれ、あなたがたは、神の国を求めなさい。そうすれば、これらの物 は、それに加えて与えられます。」ルカ12章31節

貪欲から解放されるための解決、それはお金ではなく、神の国を求めることです!
神の国とは何でしょうか?神があなたに与えておられる人生の使命に生きること です!

あなたは何をもって神と隣人に仕えるように、神はあなたを造られたのか?
それが使命です。人それぞれに与えられている尊い使命があります。
その使命に生きるとき、神はお金も、人間関係もあらゆる必要を満たしてくださ います。

神があなたに与えておられる使命に気付いてください。
その使命とは、すでにあなたが就いている仕事であり、学業であり、家事をする ことかもしれません。仕事において、家庭において、学校、地域におい て、神 が願われるように仕事をし、社会をより良くしていくこと、家族に、周りの人々 に良い影響を与えていくこと、これが使命に生きることであり、 神の国を求め ることです!

神があなたに与えている使命、人生の目的に生きるとき、必要は豊かに与えられ ます。

「小さな群れよ。恐れることはありません。あなたがたの父である神は、喜んで あなたがたに御国をお与えになるからです。
持ち物を売って、施しをしなさい。自分のために、古くならない財布を作り、朽 ちることのない宝を天に積み上げなさい。そこには、盗人も近寄らず、 しみも いためることがありません。」ルカ福音書12章32.33節

ここに貪欲ではなく、神の御前に富む人が描かれています。
貪欲は富を自分のためだけに集めて、分かち合うことをしません。
神の御前に富んでいる人は、富を人々の成長と発展のために喜んで分かち合う人 です。
愛のために、自分と自分の持っているすべてを喜んで捧げて生きている人が神の 御前に富んでいる人です!分かち合い、仕える愛に生きましょう。

神はあなたが真の富を持つことを願っておられ、その道を必ずあなたに示してく ださいます。神の使命と神の国を求めて生きましょう。