「救い主誕生の預言」聖書箇所:ミカ5章1-4節、イザヤ9章

今日からクリスマスまでの約四週間、教会暦では待降節、アドベント(到来)が始
まります。
この期間、特に創造主が私たちを救うために人となられたこと、父なる神がひと
り子イエスを私たちに与えて下さったこと、その恵みと愛を覚える時と しま
しょう。
このアドベントの期間はキリスト誕生に関する聖書箇所から説教します。
また今年は証とキャンドル点灯をもって、キリスト誕生の喜びを深めたいと思い
ます。

【救い主誕生の預言】

イエス・キリストの誕生、それが特別であるのは、誕生される前から予告されて
いたことです。何処で生まれ、どのような方で、何をされるのか、それ らが予
告されていました。
キリストの生まれる何百年も前から、正確に聖書の中に預言されていました。
預言とは、占いの予言ではありません。預言者とは神のことばを預かるもの、す
なわち、神さまの人類を救う計画を前もって伝える者のことです。
イエスさまは、たまたま、偶然に、救い主になったのではありません。
生まれるのも、その十字架の生涯も、すべて私たちを救うために、天の父なる神
が前もって計画された計画に沿ったことなのです。
このことは、イエス・キリストが与える救いは確かであることを証明しています。

「今あなたは壁でとりまかれている。敵はわれわれを攻め囲み、つえをもってイ
スラエルのつかさのほおを撃つ。しかしベツレヘム・エフラタよ、あな たはユ
ダの氏族のうちで小さい者だが、イスラエルを治める者があなたのうちから/わ
たしのために出る。その出るのは昔から、いにしえの日からであ る。それゆ
え、産婦の産みおとす時まで、主は彼らを渡しおかれる。その後その兄弟たちの
残れる者は/イスラエルの子らのもとに帰る。
彼は主の力により、その神、主の名の威光により、立ってその群れを養い、彼ら
を安らかにおらせる。今、彼は大いなる者となって、地の果にまで及ぶ からで
ある。」
                           ミカ5章1-4節(口語
訳聖書)

預言者ミカは紀元前800年頃に生まれ、活動した預言者と考えられています。
彼の時代、イスラエルはアッシリア帝国に苦しめられていました。
アッシリアは北イスラエルを滅ぼし、多くのユダヤ人を捕虜としてアッシリアに
連れて行きました。イスラエルの十の部族は歴史から消えていったので す。南
のユダ王国も風前の灯火です。アッシリア兵十八万五千にエルサレムは包囲され
たのです。
正に危機的な状況ですが、預言者ミカは目前の敵ではなく、イスラエルに与えら
れる救い主を見るようにと呼びかけているのです。神には、どんな時で も解決
がある!

そしてミカの預言の通り、イエス・キリストはベツレヘムで誕生しました。
ミカが預言したイスラエルを治める者、神の民を治める王はイエス・キリストです。
なぜミカはアッシリヤに囲まれ、戦々恐々としているイスラエルに約七〇〇年後
に与えられる救い主の預言を与えたのでしょうか。
もちろん、アッシリヤ兵十八万五千は神の特別な介入によって一夜にして壊滅し
た奇跡が聖書に記されています。このようにして南ユダは救われたので すが。
ミカはイスラエルの真の敵はアッシリヤ、外国の軍隊ではないことを教えている
のです。
神の民、信仰者にとっての真の敵は、あなたを取り巻く問題や課題ではないこ
と、神を信じる信仰から心が離れ、希望を持つことを忘れるところにある こと
を教えています。

アッシリヤから解放された南ユダ、結局は彼らは不信仰のゆえに滅ぼされてしま
うのです。
しかし、祖国回復の預言、救い主が必ず与えられることを信じ、信仰に生きたユ
ダヤ人だけが捕囚の地から再びエルサレム、ユダヤへと帰還を果たし、 祖国を
復興させてたのです。

目に見える敵が敵ではない、神の与える希望を忘れてしまう不信仰こそ、私たち
の霊を滅ぼす最大の敵なのです!

「私たちは、この望みによって救われているのです。目に見える望みは、望みで
はありません。だれでも目で見ていることを、どうしてさらに望むで しょう。
もしまだ見ていないものを望んでいるのなら、私たちは忍耐をもって熱心に待ち
ます。」ローマ8章24.25節

神の救いの計画は着実に実行されています!私たちはミカの時代よりも遥かに多
くの事を見ています。歴史の中に、神のことばがどれくらい正確に実 現、成就
したのかを知っています。これら信仰の遺産を土台として、私たちは再び来られ
る主イエスを待ち望みましょう。キリストは既に来られまし た!そして、再
び、今度は神の国を完全にもたらすために来られるのです。キリストの誕生、そ
の約束の確かさを覚えるとともに、このアドベントの 時、やがて来られる、い
やもう直ぐにでも来られようとしているキリストを待ち望む時としましょう!私
たちはこの望みによって救われているのです!

【不思議な助言者、力ある神、永遠の父、平和の君】

「ひとりのみどりごが、私たちのために生まれる。ひとりの男の子が、私たちに
与えられる。主権はその肩にあり、その名は『不思議な助言者、力ある 神、永
遠の父、平和の君』と呼ばれる。その主権は増し加わり、その平和は限りなく、
ダビデの王座に着いて、その王国を治め、さばきと正義によって これを堅く立
て、これをささえる。今よりとこしえまで。万軍の主の熱心がこれを成し遂げ
る。」イザヤ9章6.7節

イザヤは私たちの救いのために生まれる救い主がどのようなお方なのか、正確に
預言しました。不思議な助言者、これは英語ではワンダフル・カウンセ ラーと
訳されています。
私たちの痛み、苦しみを理解し、寄り添い、励ましと慰めを与えて下さる方です。
この男の子はイザヤ7章14節では処女から生まれることが預言されています。
この男の子は「力ある神」「永遠の父」「平和の君」なのです。
イザヤは「万軍の主の熱心がこれを成し遂げる」と言っています。人間の努力、
私たちの努力ではありません。神ご自身が、ご自身の約束を私たちに果 たして
下さるのです。
私たちは、ただ救い主イエス・キリストを心に受け入れ、神の約束のことばを信
じるだけで救われるのです!なぜなら天と地を創造された神ご自身が成 し遂げ
て下さるからです。

「地の果てのすべての者よ。わたしを仰ぎ見て救われよ。わたしが神である。ほ
かにはいない。」イザ45:22

なぜ救われるのか?どうして救われるのか?考えれば考える程、救いは遠ざかり
ます。
救いは考えるものではなく、体験するもの、あなたの人生で体験するものなのです!
迷う心、疑う心を捨てて、確かに私たちのために生まれて下さった救い主を仰ぎ
見て救われましょう!これほど確かな救いを与える神は他にありませ ん!