「バベルの塔」
聖書箇所:創世記10章8-11節、11章1-9節 
【人類はノアとその家族から生まれ出た】

洪水によって、最初の世界は滅ぼされました。アダムとエバの間違った選択に
よって、罪が人類に入り込んだからです。初めて生まれたカインは殺人 者、彼
の子孫は復讐心と怒りに満ち、地は暴虐に満ちました。神は洪水によって地の全
ての生き物を滅ぼされました。ただ憐れみによって、ノアとその 家族、箱舟に
入った動物だけを残されたのです。

私たち人類は全て、ノアとその子どもたちから分かれ出たと聖書は教えています。
ノアという真の神を信ずる信仰に生きた一人の人から全人類は生まれたのです!

これは神の人類に対する期待です!それも、信仰者に対する期待です!
罪を抱え、神に背を向けた人類がどうなるのか?それは既に創世記9章までに答
えが出ているのです。神といのちの交流を持たない人類、罪によって神 に背を
向け続けるなら、そこには怒りと憎しみ、復習と暴虐に満ちた世界しか作り出せ
ないのです。

神がノアとその家族を残されたのは、信仰こそ人類を回復する道だからです。

箱舟から一年ぶりに地上に立ったノアとその家族が最初にしたことは礼拝でした!
再生人類の先ず第一歩目が、神を礼拝することでした。
だから私たちは週の初めの日、朝に神を礼拝します。
毎朝、私は起きて神に個人礼拝を捧げます。
神とともに歩むとき、人を赦す力、和解する力が与えられます。
神を見失う時、自分が一番になる時、私は人を赦せなくなり、怒りや否定的な思
いが心に満ちます。ノアのように先ず神を礼拝しましょう。神とともに 人生を
歩みましょう。
そこに癒やし、赦し、回復があり、平安と祝福があります。

神は礼拝を捧げるノアと家族に対し祝福されました。

「それで、神はノアと、その息子たちを祝福して、彼らに仰せられた。『生め
よ。ふえよ。地に満ちよ。』」創世記9章1節

これは決して神から離れた者に対する祝福ではありません。
神から離れるなら、怒りと暴虐しか広がらないからです。
神は神といのちの交流を持つものが地に満ちることを願っているのです。

神が祝福された通り、ノアとその家族から人類は増えに増え、今に至っているの
です。

しかし、神から離れてしまう危険はいつも付き纏います。
洗礼を受けたから大丈夫、聖書を知っているから大丈夫!そうではありません。
いつも聖霊に導かれて生きること、いつも聖霊に満たされることが必要です。
それは自動的には起こりません。いつも自分が主体的に願わなければ、選ばなけ
ればならないのです!

創世記9章後半には酒に酔って、裸で酔いつぶれたノアの姿が描かれています。
私たち救われた者でも、神から目を離すなら、聖霊とみことば以外で心を満たそ
うとするなら、すぐに肉の力に支配されてしまうのです。

神はノアとその子孫に対して契約を立てられました。そのしるしとして雲の中に
虹をおこされました。虹を見て契約を思い出すためです。
それは神を離れた最初の世界は洪水によって滅ぼされ、今の私たちは神の憐れみ
により、残されていることを思い出すためでした。

それは即ち、神を離れて希望なし、ただイエス・キリストのことばと聖霊に満た
される以外に人生には希望が無いことを表しているのです。雲の中の虹 を見る
度にそのことを覚えましょう。

【ニムロデ、最初の権力者の誕生】

「クシュはニムロデを生んだ。ニムロデは地上で最初の権力者となった。彼は主
のおかげで、力ある猟師になったので、『主のおかげで、力ある猟師ニ ムロデ
のようだ。』と言われるようになった。彼の王国の初めは、バベル、エレク、ア
カデであって、みな、シヌアルの地にあった。」創世記10章 8-10節

人々が増えるに連れ、人々を治める指導者が起こされました。
最初の指導者、権力者はニムロデと呼ばれる人物です。
彼はシヌアルの地、これはバビロニア地方、現在のイラク南部のチグリス・ユー
フラテス川流域のことです。この地域を支配する最初の権力者となりま した。
聖書は「彼は主のおかげで、力ある猟師になった」とあります。

ニムロデは最初は神の祝福を受けて、人々の尊敬を受ける優れた指導者だったよ
うです。しかし「ニムロデ」の名は「反逆者」を意味します。
ニムロデの本当の名前は別にあり、聖書記者が彼に相応しい名前を付けたと考え
られます。
ニムロデもソロモン王のように、最初は神の叡智を受けて国民を統率し、次々に
新しい街を作り出して人々からも神からも喜ばれていたのでしょう。し かし、
彼の王国が大きくなり、大きな権力を持つに連れ、彼の心の態度は変わってし
まったのかもしれません。

11章にはバベルの塔の建設が書かれています。ベベルの塔を建築したのがニムロ
デだとハッキリは書かれていませんが、同じシヌアルの地のバベルで あり、ニ
ムロデがバベルの塔を建てようとした王、神に反逆する王として名前を留めるこ
とになったと考えられます。

「暁の子、明けの明星よ。どうしてあなたは天から落ちたのか。国々を打ち破っ
た者よ。どうしてあなたは地に切り倒されたのか。あなたは心の中で 言った。
『私は天に上ろう。神の星々のはるか上に私の王座を上げ、北の果てにある会合
の山にすわろう。密雲の頂に上り、いと高き方のようになろ う。』しかし、あ
なたはよみに落とされ、穴の底に落とされる。」イザヤ書14章12-15節

これは預言者イザヤがバビロンの王に対して預言したことばです。
このバビロンの王がニムロデを指すのか、どの王を指しているのかは分かりません。
しかしバビロン王の繁栄にもかかわらず、彼の心に湧き上がった高ぶりが、彼の
破滅を招いたことが分かります。

ニムロデ王、そして続くバビロンの王たち、彼らの神に対する高ぶりと反逆の姿
勢、これは私たちのうちにある、生まれながらの罪深い性質です。

十字架が救いであるのは、正にこの理由からです!
キリストとともに十字架で罪深い性質に死ぬことがなければ、私たちも気が付く
と神に反逆してしまうのです。気が付かぬうちに神の国ではなくバビロ ンを建
ててしまうのです。

イエスさまは日々自分の十字架を背負ってイエスに従うことを教えています。

【反逆の街、バベル】

「彼らは互いに言った。『さあ、れんがを作ってよく焼こう。』彼らは石の代わ
りにれんがを用い、粘土の代わりに瀝青を用いた。そのうちに彼らは言 うよう
になった。『さあ、われわれは町を建て、頂が天に届く塔を建て、名をあげよ
う。われわれが全地に散らされるといけないから。』」創世記 11:3.4

バベルの住民がバベルの塔を建てた理由がここに書かれています。
それは、全地に散らされないためでした。神はノアとその家族に「産めよ、増え
よ、地に満ちよ」と言われました。人類が地上に広がることを神は願っ ておら
れたのです。
しかし、バベルの住民は自分たちがレンガで建てた美しく、居心地の良い街を離
れたくはありませんでした。ずっとバベルにとどまれるようにと塔を建 てたの
です。

神のことばに対する反抗が、全ての混乱、堕落の始まりです。
「産めよ、増えよ、地に満ちよ」と祝福された神のことばに従うために大切なこ
とは、新たな世界を切り開いて行く信仰の姿勢です。
地に満ちるためには、自分が居る場所から出ていかなければならないのです。
それには困難が伴います。洪水後の人類は地上に拡散するよりも、一所にとど
まって、居心地の良い街を建て上げて行くことのほうが楽だったのでしょ う。

私たちは、ここから教訓を学びましょう。
みことばの約束に基づいて、人生を広げましょう!新たな世界を切り開きましょう。
あなたの信仰姿勢は内向きになっていませんか?
すでに築き上げた人間関係、それを深めることはとても大切です!
疎かにしては行けません。
しかしそれと同じように、新たな出会い、新たな体験をもとめることも大切です。
内面の充実を図ることも大切、そして外に向かって、みことばの約束に基づいて
人間関係を、自分の可能性を拡大していくチャレンジ、これも大切なの です。

福音の素晴らしい知らせと、あなたの中にある素晴らしい証をもって、新たな世
界に進みましょう。「産めよ、増えよ、地に満ちよ」、この祝福のこと ばがあ
なたの霊においても、また家庭、仕事、学業、人間関係において豊に成りますよ
うに祈ります。