「天の父を知ること、それが永遠のいのち」

ヨハネ福音書17章

「その永遠のいのちとは、彼らが唯一のまことの神であるあなたと、あなたの遣
わされたイエス・キリストとを知ることです。」ヨハネ17章3節

ヨハネによる福音書の特徴の一つは、イエスさまが天の父なる神との関係を強調
しているところにあります。この17章はイエスさまと父なる神との深 い一致
に基づく祈りです。

私たちは信仰を、何かを行うこと、何か偉大なことを成し遂げることだと勘違い
しやすいのではないでしょうか。(※行いを否定しているのではありま せん)

信仰を行動の面だけで捉えてしまう。
しかし行動は信仰の結果であって、信仰そのものではありません。

イエスの教えられた信仰とは、関係にこそあるのです!

父なる神との生きた親子関係、深い信頼と、父のこころと一致すること、これが
イエスさまの教えられた信仰です。

イエスさまは信仰とは「○○だ!」と定義したり、説明しませんでした。
しかし、イエスさまは信仰を生活の中で、奉仕の中で弟子たちに見せられたのです。

「このためユダヤ人たちは、イエスを迫害した。イエスが安息日にこのようなこ
とをしておられたからである。イエスは彼らに答えられた。『わたしの 父は今
に至るまで働いておられます。ですからわたしも働いているのです。』このため
ユダヤ人たちは、ますますイエスを殺そうとするようになった。 イエスが安息
日を破っておられただけでなく、ご自身を神と等しくして、神を自分の父と呼ん
でおられたからである。そこで、イエスは彼らに答えて言 われた。『まこと
に、まことに、あなたがたに告げます。子は、父がしておられることを見て行な
う以外には、自分からは何事も行なうことができませ ん。父がなさることは何
でも、子も同様に行なうのです。』」ヨハネ福音書5章16−19節

イエスの行動、イエスの教え、それは全てイエスの父、天の父なる神に基礎を置
いているとイエスさまは言われました。父がしておられる以外のことは 何も出
来ないと言われたのです。イエスさまと天の父なる神との深い関係は、信仰深い
ユダヤ人の理解を超えていました。人間的な信仰の理解を超えて しまうもの
だったからです。
私達クリスチャンも重要でありながら、見落としがちなところです。


しかし、信仰が形式化し、いのちを失い、ただの宗教に堕落してしまうのは、正
にこのこと、神と命ある関係を見失うことから生まれるのです!
天の父なる神とイエスさまとの間にある深い関係、いのちの関係があるなら、信
仰が無味乾燥で詰まらない、ただの習慣、ただの義務になることは決し てあり
ません。

もう一箇所、天の父とイエスさまの関係についてヨハネ福音書から見ましょう。

「ピリポはイエスに言った。『主よ。私たちに父を見せてください。そうすれば
満足します。』イエスは彼に言われた。『ピリポ。こんなに長い間あな たがた
といっしょにいるのに、あなたはわたしを知らなかったのですか。わたしを見た
者は、父を見たのです。どうしてあなたは、「私たちに父を見せ てくださ
い。」と言うのですか。
わたしが父におり、父がわたしにおられることを、あなたは信じないのですか。
わたしがあなたがたに言うことばは、わたしが自分から話しているので はあり
ません。わたしのうちにおられる父が、ご自分のわざをしておられるのです。わ
たしが父におり、父がわたしにおられるとわたしが言うのを信じ なさい。さも
なければ、わざによって信じなさい。』」ヨハネ福音書14章8−11節

イエスさまは天の父を心から敬い、愛し、すべての面で従っていました。
父なる神との深い一致、これがイエスさまの力の源でした。

もう一度言います、父なる神との深い一致、これがイエスさまのいのち、愛、力
の源です。

そして、このいのち関係のなかに、私たちは招かれています!

「わたしは、ただこの人々のためだけでなく、彼らのことばによってわたしを信
じる人々のためにもお願いします。それは、父よ、あなたがわたしにお られ、
わたしがあなたにいるように、彼らがみな一つとなるためです。また、彼らもわ
たしたちにおるようになるためです。そのことによって、あなた がわたしを遣
わされたことを、世が信じるためなのです。またわたしは、あなたがわたしに下
さった栄光を、彼らに与えました。それは、わたしたちが 一つであるように、
彼らも一つであるためです。わたしは彼らにおり、あなたはわたしにおられま
す。それは、彼らが全うされて一つとなるためです。 それは、あなたがわたし
を遣わされたことと、あなたがわたしを愛されたように彼らをも愛されたことと
を、この世が知るためです。」ヨハネ福音書 17章20−23節

最後とも言える祈りの中でイエスが祈られたのは、この親しい関係の中に、私達
が組み入れられ、愛の中に完全に一致することです。「わたしたちが一 つであ
るように、彼らも一つである」ことです。

父はイエスの中におられ、イエスは私たちの中におられる!これこそが本当の信
仰です。
イエスが伝えられた信仰はいのちの関係の中にこそあるのです。
【天の父なる神を知る】

「その永遠のいのちとは、彼らが唯一のまことの神であるあなたと、あなたの遣
わされたイエス・キリストとを知ることです。」ヨハネ17章3節

私たちは天の父をどのように知ることが出来るのでしょう。
イエスさまのように、父と深い関係を築き上げるにはどうすれば良いのでしょうか。

第一に個人礼拝(ディボーション)をとおして天の父に日々、出会うことをお勧め
します。

毎朝、また自分の最善の時間に、福音書を中心に聖書を読むことです。
聖書を読む量は関係ありません。大切なのは、父と出会うことです。
ですから、一章、更に短く一つの区切りのある教え、物語を何度も読み返すこと
です。
その中に書かれている主題を見つけ、教えを理解すること。
そしてその聖書箇所から、天の父の人格、性質、教え、約束を学ぶことです。
それらをノートに書き出し、何度も何度も黙想することをお勧めします。
それが父なる神と人格的に出会うことなのです。

主イエスのことば、聖書のことば以外に、天の父を知ることは出来ません。
この毎日、聖書を読み、みことばを書き出すことが苦手に思われる方もおられる
ことは良く分かります。しかし、少しずつでも良いので続けることで す。
父を知り、父と出会うために続けて下さい。そして得たことを共同体の中で分か
ち合うのです。なぜなら信仰とは関係だからです。父なる神と親しい関 係を築
き上げている人は、必ず神の体である教会ともいのちの関係を築き上げるはずです。

目に見える兄弟を愛していない者に、目に見えない神を愛することは出来ないの
です。
目に見える教会を建て上げないものが、目に見えない神との関係を築き上げるこ
とは出来ないのです!なぜなら信仰は関係だからです。

まず、個人礼拝を通して天の父との親しい関係を求めて下さい。

「あなたは、祈るときには自分の奥まった部屋にはいりなさい。そして、戸をし
めて、隠れた所におられるあなたの父に祈りなさい。そうすれば、隠れ た所で
見ておられるあなたの父が、あなたに報いてくださいます。」マタイ福音書6章6節

誰にも邪魔されない、天の父との親しい時間、場所を確保して下さい。
聖書を通して、あなたの父を知るのです。それがあなたの天の父です!
天の父を知ること、それがあなたにいのちを与え、力を与え、癒しを与えます。

イエスの力の源、愛と喜びの源、それらは全て天の父を知ることにありました。
私達も天の父を知る時、心に喜びと平安、いのちと愛が湧き上がります。
【天の父を知ることはあなたの心を癒す】

天の父を知ることは、あなたの霊と魂を癒します。

先日、日本に来られたPAZ宣教団のリーダー、ジェフ・ルービックと親しく交
わる機会がありました。親子関係の話になり、ジェフは肉親の父とも親 しい関
係を持っていることを分かち合ってくれました。また日本では父が息子に愛情を
表現することが少ないと聞いて驚いていました。ジェフはお父さ んに何でも話
せる関係、そして問題がある時は直ぐに父さんと話し合い、祈り合うそうです。
これがジェフさんの力の源でもあるのです。

クリスチャンで実を結ぶ良い働きをしている人で、両親と仲が悪いという人を見
たことがありません。(両親が未信者のため、信仰上の問題で不仲にな ることは別)

十戒では父と母を敬うものには幸せと長寿が約束されています。両親との健全な
関係はいのちと力を現実にもたらすのです。私たちは普段は意識しない かもし
れませんが、親の影響を強く受けているのです。肯定的な影響はいのちと、確か
に繁栄をもたらします。

しかし否定的な影響を受け、また自分の心も両親に対して憎しみを抱いているな
ら、破滅的で破壊的な結果をもたらすといえます。

「自分の父や母をのろう者、そのともしびは、やみが近づくと消える。」箴言20:20

両親を敬わず呪うものは、自分のうちにいのちが無いので、苦難が訪れると消え
てしまうと言うのです。

ジェフさんのように理想的な両親を持っている人は良いのですが、そうでない場
合はどうしたら良いのでしょうか。何らかの事情により、父親が不在で あった
り、両親が不仲であったり、虐待や育児放棄するような最悪な親を持った場合、
その悪影響から守られるにはどうしたら良いのでしょう。どうし たら両親を呪
う罪から解放されるのでしょう。

これは大きな問題なのです!
肉の両親に対する怒り、憎しみ、呪いはクリスチャンであっても破壊的、破滅的
な悪影響を受けるからです。

イエスさまはこの罪の滅びから私たちを救うために来られました。
肉親との問題を乗り越える力は、天の父なる神を知ることにあります!

天の父の愛を知り、天の父の人格を知ることが私たちの霊と魂を癒します。
イエス・キリストが来られたのは、私達に真の父を示すためだったのです!

肉親の父から受けられなかった無条件の愛、肉親の親が伝えられなかったあなた
の大切さ、あなたの価値を天の父は正しく示して下さいます。
肉親の父が教えなかった人生の意味と目的を、天の父はあなたに教えます。

聖書には厳しいことばもあります、そうです!そのようにしてあなたの中には健
全な悪に対する厳しい態度が養われるのです。

天の父を知ることは、人生の再教育、霊と魂の癒しをあなたにもたらします。
天の父の愛を知り、心から天の父を敬う時、私たちの中には幸せといのちが流れ
ます。
イエスの父こそ、私たちの第一の父です!

この父を知り、養われる時、不幸で、問題ある肉の両親との関係にも癒しと和解
がもたらされることもあります。天の父を求めましょう。