今回のメッセージはいわき市での体験から考えさせられたことです。

「いのちを脅かす全てのものから逃げなさい!」
聖書箇所:ルカによる福音書21章20節から36節


【いのちを脅かす全てのものから逃げなさい!】

「そのとき、ユダヤにいる人々は山へ逃げなさい。都の中にいる人々は、そこから立ちのきなさい。いなかにいる者たちは、都にはいってはいけませ ん。」ルカ21章21節

3月28日(月)から30日(水)まで、皆様の愛と祈りに支えられて、福島県いわき市で震災復興のボランティア・ワークに参加してきました。地震 により壊れた住居も見受けられましたが、一番大きい被害は、津波による被害でした。
津波の破壊力の凄まじさに、ただ呆然とするだけでした。
いわき市の小名浜、江名と沿岸部を見ました。江名から北に向かっての被害は甚大です。
海岸に面した町は、津波によってほぼ破壊されていました。瓦礫の山、寸断された道路、押し潰された車で、町が有ったと思われる部分は埋め尽くされ ていました。
このように津波で破壊された町々が、青森まで続いていると思うと言葉が出ません。

津波で被害を被った家の瓦礫撤去を手伝いながら、被災者の方から津波の話を聞かせて頂きました。津波は第一波、第二波と数回に分けて押し寄せてき たそうです。
津波警報の御陰で、高台に避難することが出来たそうですが、第一波で安心してしまい、漁港の船や家の状況を見に行こうと引き返した数名の人が、第 一波よりも大きい第二波に飲み込まれてしまったそうです。

東北・関東の太平洋沿岸地域に被害をもたらした津波、これほど大きな津波は初めてかもしれません。しかし、二度と起こらないとは誰も断言はできません。
地震学者が口を揃えて言うのが、「想定外」でした。
世界で最大級のスーパー堤防も、今回の津波では無惨にも破壊されてしまいました。
もちろん堤防がいらないなどとは言いません!もっと大きなメガ堤防でも作って欲しいと思います。地震や津波への対策は万全を尽くすべきです。しか し、どんなに万全を尽くしても、全ての災害を防ぎきることは出来ないことも覚えなければならないと思うのです。

イエスさまは大切な都エルサレムが軍隊に囲まれたら、エルサレムと神殿を守るために戦え、そのために軍隊を備えろと言いませんでした。逃げなさい と命じられたのです。
この聖書箇所は、AD70年のローマによるエルサレム包囲と神殿の破壊を指しています。
イエスさまの警告の言葉を受け取って、エルサレムから逃げたクリスチャンは助かりました。彼らは福音を携えて、他の国々へと移住していったので す。

大規模な自然災害の前に人間は無力です。逃げることこそ最高の防御、最高の知恵です。
人間が造った物を信頼せず、持ち物に執着せず、一番大切ないのちを守るために逃げるのです。生きていたら、必ずやり直すことが出来ます!逃げるべ き時に、逃げられる人になりましょう。

物への執着心、これがいつでも、心といのちを束縛します。
必要ない物は必要としている人に譲るか、捨てましょう。普段から身軽でいることです。
持ち物を整理することは、人生の優先順位を明確にする良い訓練です。
神から預かっているいのちが一番大切です。いのちを第一にする優先順位に生きましょう。
またいのちを一番大切にする社会を、私たちは築かなければならないと思います。
省エネ節電、大賛成です!夜早く寝て、朝早く起きる、健康なライフ・スタイルになります。
今回の計画停電はとても不自由を覚えますが、今まで家族がそれぞれ自分の部屋で、自分のテレビを見て照明を付けエアコンを付けていたのが、一つの 部屋で家族みんなが過ごすようになった家族のことをラジオで聞きました。省エネ節電は、良いことです。
いのちを危機にさらす原発よりも、省エネ節電を徹底する方が良いです。

居心地の良い生活を第一にするのでなく、不必要な金や物をため込む優先順位を改め、いのちを危機にさらす全てのものから逃げることから、本当の復 興(リバイバル)が始まると確信します。

「あなたがたの心が、放蕩や深酒やこの世の煩いのために沈み込んでいるところに、その日がわなのように、突然あなたがたに臨むことのないように、 よく気をつけていなさい。その日は、全地の表に住むすべての人に臨むからです。しかし、あなたがたは、やがて起ころうとしているこれらすべてのこ とからのがれ、人の子の前に立つことができるように、いつも油断せずに祈っていなさい。」ルカ21章34から36節

私たちは津波のような自然災害だけでなく、滅び行くこの世から逃れなければなりません!
極端な禁欲主義や、厭世的になりなさいと言うのではありません。
キリストから目を逸らせる、実を結ばせない生き方から逃れなければならないのです。

そのためには「いつも油断せずに祈っていなさい」とイエスさまは命じられました。
祈るとは、天のお父さんの心を思うことです。
祈るとは、神のみことば、聖書を時間を掛け、黙想することです。
自分の生き方、生きる方向性は天の父から離れてはいないか?
自分の人生の優先順位はズレていないか?
私たちは自分は正しく、真っ直ぐに歩いているようでも、みことばによって軌道修正してもらわないと、いつでも自分の都合の良いように、古い自分を 喜ばす生き方に戻ってしまいます。
油断せずに祈ることです。聖霊に満たされ、天の父の御心を喜ばせる生き方をしましょう。

【キリストの愛は決して滅びることがない】

「この天地は滅びます。しかし、わたしのことばは決して滅びることがありません。」33節

今回の津波はスーパー堤防を破壊し、町を一瞬にして破壊しました。
しかし津波でも、原発の事故でも、何を持ってしても破壊できないものがあります。
それは、神のことばです!神の約束のことば、真理の教えは決して滅びることがありません!

キリストにある信仰、希望、愛はいつまでも無くなることがないのです。
その中で一番すぐれているのは愛だとパウロは教えています。(第一コリント13:13を参照)
愛を追い求めなさい!とパウロは勧めています。

必要以上のお金や物質を求める生き方ではなく、愛を追い求める者になりましょう。
そして、愛によって支えられた社会を私たちクリスチャンは築き上げましょう。
愛の強い絆で結ばれた社会を、私たちが率先して作り上げたいと思うのです。

そのために大切なことは、エクレシアが先ず愛の絆で結ばれることです。
今回、私は短期間、ボランティアのために福島に行ったのですが、いくつも気づかされることがありました。日本にはまだまだボランティアを受け入れ る文化が育っていないように思いました。必要があっても、なかなかそれを言い出せない遠慮と言うか、恥と言うか。
困っている時、「困っている」と言えること、助けが必要な時に「助けて」と言えることが大切です。災害が起きる前から、自分の問題を誰かと分かち 合うこと、弱さを共有することが大切です。孤立することが一番危険です。
誰か自分のことを覚えていてくれていたら、必ず助けが来ます。
そのためには、待っているのではなく、自分を絶えず誰かに分かち合うことが大切なのです。
愛の絆とは、自分を分かち合うことによって生まれます。
問題や弱さを分かち合うこと、そして自分に出来ること、能力も分かち合うことです。
受けること、そして与えることを通して、愛の絆は強まっていくのです。

このキリストにある愛を体験して、満たされ強められた私たちは、エクレシアの外にも愛の絆を伸ばしていきましょう。
積極的に声を掛けること、自分 を知ってもらうこと、相手を知ることを通して愛の絆を拡大していきましょう。

地震、津波の破壊力は強力ですが、キリストの愛の絆を断つことは出来ません!家や道路を破壊されても、愛の絆で結ばれているなら、必ず助けが来ます。
一番恐ろしいのは、孤立することです。
社会の中で、誰にも自分の存在を知ってもらえない、自分も誰も知らない、関係がない。

罪の中に沈み、滅びに向かって突き進んでいた私たちと絆を結ぶために、イエスさまは来てくださいました。イエスさまの方から、私たちに救いの手を 差し伸べてくださったのです。
救いとは関係の回復なのです。
イエスの愛を受けた私たちは、この愛を多くの人に分かち合いましょう。
愛の絆がエクレシアで、あなたの家庭、職場、地域で次々と広がることを願います!